SSD換装にてお客様のPCを見ていて気づいた点からです
PCを購入するときの記憶容量ってどれくらいが良いの?
へのSEM-ITとしてのアドバイスです。
2021年7月現在の
- Windows10 20H2
- macOS Catalina (10.15)
を扱っていての感覚です。
どちらのOSにも言えるのは、
メインのストレージは”512GB”のSSDが基本
ということです。根拠として、
- OS領域は100GB程度が利用領域と考える
- アプリケーション領域も100GB程度を考慮しておく
- データやワーク(作業)領域は200GBの余裕は持たしておく
という感覚からです。
「OS領域は100GB程度が利用領域と考える」
Windows10初期の最低容量の64GBでは、当初のアップデートでは問題なかったのですが、Creators Update というVersion 1703からは、64GBのストレージ容量ではアップグレードが出来なくなりました。初期バージョンからたっら3バージョン目です。
その時代の流れや要望にて機能やセキュリティ要件が増える(プログラムが大きくなる)ことはあっても、縮小される(プログラムが小さくなる)ということはほぼ起きていません。
参考に、Windows XP SP3と、Windows 10 20H2のそれぞれの c:¥Windows の容量です。
Windows XPは2.62GB |
Windows 10 20H2は32.6GB |
OSのバージョンが異なるとは言え、容量が増えているのは歴然としていますね。
購入当時は丁度良いかなと思っていても、数年使い続けていくことで空き容量が減るのはこういった理由からです。
現在の Windwos Update は、新しいOSのファイルをあらかじめダウンロードし、動いているOSと、新しく動くOSの2つのOSを同時に共存させてから、一気に入れ換えるという手段を講じています(なので、失敗した場合は元に戻せる)。最悪、現状のOS領域の倍の領域は空き容量が無いとアップグレードなどが出来なくなるのです。
「アプリケーション領域も100GB程度を考慮しておく」
これもOSと同じ理由です。普段使いするMicrosoft Officeもバージョンが上がることで容量が増えている上に、Windows Updateでの更新も頻繁に行われます。また、利用するソフトウエアにて、追加のデータ(例えば、住所録ソフトならフォントや画像編集ソフトなら背景やパターンファイル、テンプレートなど)がインストールされ、これらもアップデートで追加されることがあります。利用していくとアプリケーションの容量も増えていくのですね。
「データやワーク(作業)領域は200GBの余裕は持たしておく」
これは、特にデジカメ写真の編集、ビデオの編集を行う方は特に重要です。増えることはあっても絶対に減ることはありません。また、高画質化していくことで1ファイル当たりの容量はそこれこそ大きくなる傾向です。データ圧縮技術が高まったとしても基本的に減ることはありません。逆にバックアップをどう運用するか…も、さらに重要となってきます。
一般業務でExcelしか使わないし…という方でも、それこそ、日々、週、月、年単位のでデータを正しく保管して過去のデータを参照できるようにするためには、消すことはありませんね。つまり、容量は減ることはないです。バックアップの運用もやはり重要視されます。
ちなみに、iPhoneやiPadをMacと同期している方は、バックアップをPCに保存している方も居るかもしれません。このバックアップも知らず知らずのうちに空き容量を圧迫する原因にもなります。
現在のPCの利用状況は、
Windows 10 :スタート→設定→ システム→記憶域
MacOS:🍎→このMacについて→「ストレージ」
macOS Catalina (10.15)の場合 |
にて確認することが出来ます。
PCの新規購入の際には、OSの状況や利用ソフト(アプリケーション)や増えるデータの運用を考慮した上での選定が非常に重要となります。
「動けばいいので安い奴でいいや」と量販店で購入した製品で困ってしまっている…
もっと言えば、
「効果的に活用できていないのにそれに気づかない」
方が多いことが残念です。
SEM-ITはこれらPCやITインフラの利用状況を聞いて、最適な活用方法や業務効率化をご提案いたします。
餅は餅屋です。どうやって活用すればよいか疑問に思った際には、是非お問い合せください。
このブログのコメントでもかまいませんよー