CADソフトの延命2
Windows XPマシンのハードの準備(2021年)
さて、CAD稼働の恒久的な対応はないかとパッケージを見せていただくと「Windows 95/98/NT4.0/2000」が対応のOSとのこと。ちなみに、発売元のメーカのサイトには、本バージョンのCADソフト自体も、Windows 98/2000/XP/VISTA/8.0もサポート終了の表示ともに何も情報がありません。潔い!
Windows2000まで対応可能ということは、16bit系のDLLや仮想デバイスドライバ(SYS)がないということと推測できます。ならば、稼働可能性が高そうで最終のバージョンになりそうなのが Windows XP! 懸念は「パラレルポート接続型のドングルを利用している」なのです。
以上から、PCの構成は
- Windows XPが導入可能なマシンであること
- IEEE 1284(パラレルポート)が搭載もしくは搭載可能であること
になります。
あえて「WindowsXPが導入可能なマシンであること」と記載しているのは、最新型のマザーボードの場合は、インストールの時点でHDD等を認識できないチップセットの可能性が高いことです。複雑にするよりも稼働が保証されている筐体が望ましいです。(Windows VISTA/7対応機でもダウングレードが出来るPCが最適)
以上から手段としては、Core 2 DuoクラスのPCで
- パラレルポートがオンボードのPCを探す
- デスクトップ系でPCIやPCIeにてIEEE1284を拡張
- ノートパソコン系でPCカードにてIEEE1284を拡張
とが考えられます。
手持ちのデスクトップPCは無いことはない。ロープロファイルだが、PCIeもPCIもある。
安価に…とても安価に環境を整えるとするならば、手持ちのマシンを活用すること。
今回はこれでチャレンジします。
ちなみに、ボードタイプのPCIやPCIe 1xのIEEE1284アダプタは1,000〜4,000円ほど、ノートPC用のPCカードタイプ(CardBus、ExpressCard)のものは、3,000円〜10,000円程度。下手すると中古のマシン本体よりも高くなる可能性があります。
DELL Inspiron 530s (DELLのサイトより) |
2007年に購入した「DELL Inspiron 530s」が埃をかぶっていたので引っ張り出してきました。埃まみれなら…と思っていましたが、自動車工場の小さい事務所で3年ほど稼働していたマシンは、埃どころではなく、ほぼ土まみれでした…😔 半端じゃな〜い。
CPUファン回りもものすごいこびりつき。
CPUファンは爪で引っかかるタイプ。
経年劣化による爪折れが恐いのでヒートシンクのみ外すと…
ま、風はほとんど通らないな…これ。
マザーボードまで外さないと土埃がどこまで入り込んでいるか不安。
マザーボード、ドライブ類、電源を外して、ブロア&拭けるところはアルコールで拭く。
エアーコンプレッサーが欲しいと本気で思いました。
電源表の吸気側から見るとさほどの汚れではないのですが、内部の埃はものすごい。
これらを出来る限り清掃して埃を取り除いていきます。
意外と酷いのが、劣化した熱伝導シールの除去でした。
無水アルコールと綿棒、内張剥し等を利用して傷つけないように剥がしていきます。
CPU周りも。GPUも同様に。
CPUは、Core2Duo E6320 1.86GHz (2コア)
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GPU(グラフィックカード)は、ATI Radeon X1300 Pro 256MB(Dual Port)
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GPUには、ATIの刻印があることを今更ながら知りました。
お目にかかることはほぼ無いので驚きでした。
すべてを組み直して、復活させたPCに火をいれると…
ちゃんとWindows VISTAが起動した!しかも時計も生きていた!
バックアップ電池も問題なさそうなので、これでいけると判断しました。
次のステップが「Windows XPへのダウングレード」です。
DELLのマシンは、OEM版としてWindowsがプリインストールで販売されています。
面倒なのは「リテール版のWindowsがインストールできないこと」になります。
現時点でダウングレード用のCDは販売していないので、オークションにて購入するしかないですね…ぽちぽちっ
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